2017年4月6日
子ども・被災者支援議員連盟 会長 荒井聰
幹事長 川田龍平
「自主避難は自己責任」とした
今村雅弘復興大臣に対する抗議声明
当議連は、「子ども・被災者支援法」を立法した超党派の国会議員の集まりです。私たちは、同法発議者として、同法の目的と理念を実現するために活動してまいりました。
同法は、避難指示が解除されようとされまいと、原発事故から避難する権利、どこに住むかの自己決定は、避難者の権利であることを明確に定めており、国はそれを支援することを明確に法定しています。
ところがこの法律を主管する今村雅弘復興大臣が4月4日の記者会見で、「自主避難者は本人の判断。裁判でも何でもやればいいじゃない。自己責任だ」と発言しました。これは同法に明記された自主避難者に対する国の責任を、主管大臣自らが否定するという許しがたい暴言です。
記者に怒鳴った事よりも、復興を担当する政府の代表が、このような当事者に寄り添う視点に欠け、被災者が今も置かれている現状を理解していないことに、大変大きな危機感を感じます。
避難した子どもが避難者であることを理由とするいじめが各地で明らかになっておりますが、こういった差別や人権侵害を助長しかねない大臣発言であり、極めて深刻な影響を社会にもたらしており、撤回するだけでは済まないと考えます。
私たちは、今村大臣に厳重に抗議し、猛省を促すとともに、早急に自主避難者に対する心からの謝罪を表明し、潔く自ら復興大臣を辞職すべきと考え、ここに議連としての意思を表明します。
以上