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ブログ運営:「子ども・被災者支援法」発議者の1人、川田龍平参議院議員事務所

2012年10月15日月曜日

10月13日原発事故子ども・被災者支援法福島フォーラム前半報告



「原発事故子ども・被災者支援法福島フォーラム」が1013日、郡山市内で開催された。以下、フォーラムの内容の前半部分を報告する。(当日配布資料PDF

日弁連の海渡弁護士の司会により、福島県弁護士会の本田哲夫会長からの開会挨拶からはじまり、まず第一部は支援法の概要説明の後、若松丈太郎さんの「逃げる 戻る」の詩を大熊町から会津への避難者が朗読した。

「逃げる 戻る」

わたし、わたしたちは逃げ出した
逃げなかった人、人たちがいた
逃げ出したかったのに逃げることのできなかった人、人たち
逃げたくなかったのに逃げざるを得なかった人、人たち
逃げた人、人たち
それぞれに事情があって
それぞれに判断があった
それぞれの判断が許されない人、人たちがいた

わたし、わたしたちは戻ってきた
戻ってこなかった人、人たちがいる
戻って来たかったのに戻ることができない人、人たち
戻りたくはなかったのにもどらざるをえなかった人、人たち
戻った人、人たち
戻らない人、人たち
それぞれの事情があって
それぞれの判断があった
それぞれの判断が許されない人、人たちがいる

メルトダウンした<核発電>施設から二五キロ
わたし、私たちは求められるだろうか
それぞれの判断をふたたび
それぞれの判断を許さずに
わたし、わたしたちはふたたび

引き続き、福島弁護士会からの基調報告として、当日配布資料の「原発事故子ども・被災者支援法に基づき求められる施策に関する基調報告書」に即して、概略の説明があった。

自身、ADR、損害賠償で活動を続けてきたが、昨年12月頃から包括的援助立法が必要だと考えるようになった。国連人権委員会に1998年に提出された「国内強制移動に関する指導原則」の原則25は「国内避難民に対して人道的援助を与える第一義的な義務および責任は、国家当局に帰属する。」となっており、国連機関を含む機関間常設委員会(IASC)が2006年に採択した「自然災害時における人々の保護に関するISAC活動ガイドライン」の第221項で「国家は自然災害の被災者に対し、支援および保護を提供する主要な義務および責任を有する。」とある。そこで、昨年216日に「福島の復興再生と福島原発事故被害者の援護のための特別立法制定に関する意見書を出し、立法がはかられた。

子ども・被災者支援法を具体化するために、福島県弁護士会子ども被災者支援法プロジェクトチームをつくった。立法に関わった人に福島県弁護士会として御礼申し上げる。PTで基調報告書をつくったが、内容に入る前に、自身のことを言うと、6月末に法律制定されて、7月の院内集会に、法律の存在は知っていたが、中身は知らない状態ではじめて参加した。院内集会で内容を知って、今抱えている問題を打開する有効な方法だと思った。1次避難2次避難、仮設などで相談や賠償にかけずりまわっていたが、思ったようにすすまない、賠償で救えないことを実感していた。よくある相談に、週末避難の費用が出ないか、というものがある。事故がなければかからなかった費用だが、東電に対して裁判をするしかない。裁判やるほどの費用なのか、またそもそも勝てるか分からない。そのあたりを補完するのがこの法律だ。他の弁護士も行き詰まり感があり、賠償と両輪でやろうとPTをつくった。アンケートをとって、具体的施策に取り込んでいる。「生活と環境の完全回復」をキーワードにし、これを前提に全てを考えていこうという姿勢だ。個人的見解だが、交通事故の損害賠償で、「お金じゃない、元の体にかえしてほしい」、「亡くなった人を生き返らせて欲しい」というのが本音だが、その視点で取り組むということだ。

支援対象地域の問題。福島県は全域と考えている。法律は線量基準だが、1ミリなら会津は外れるかもしれない。しかし福島県民はずたずたに引き裂かれた。支援すべき法律が、福島県を再度引き裂くのはだめだ。これは弁護士会全体の意見。

具体的施策の内容、目玉施策は何か。生活と環境の完全回復を突き詰めると、除染に行き着く。現状で、私も住んでいる福島市は、人が住んでいる所で一番高い線量で、年間1ミリを越える。除染は福島市でさえ、3年目くらいではじまって5年で完了という状況。低線量被ばくを続けなければいけない、という失望がある。東電の責任でやるべきなのだ。民間で除染できるよう、認定事業者が除染をして国が直接支払うよう求める。また、これは賛否があったが、除染の日をつくって欲しい。年間1回国民の祝日としてと考えたが、それでは間に合わないので、毎月第二金曜日に、ボランティアも集めて集中的にやる。しかし風評被害が長引くから3年間に限定するという提案をしている。

続いて、佐藤栄佐久元福島県前知事が一言。千年たっても二千年たっても福島を返してくれ。知事時代頼りになったのは弁護士会。これだけの状況になり、心強い先生方のお話を伺った。脱原発や原子力規制委員長の件で朝日新聞に聞いたが、ドイツは技術委員会のほか、倫理委員会があり、哲学、倫理も含んでやっている。日本は、事故などなかったかのようにやっているというのが実感。

これを受けて、日弁連の海渡弁護士が、十数年前、佐藤知事時代に、日弁連として知事の政策検討会に入って核燃料政策をつくっていたとのエピソードを紹介。

Happy Smile Fukushima:福島在住の福島市の母の有志で立ち上げた。福島で避難しないで住んでいる母親の立場として、9月に国に請願書を出した。福島市では、子どもの甲状腺検査が終わって、再調査は2年後。福島市の母親の不安は解消されない。希望する家庭はいつでもどこでも検査できるようにしなければ。福島東部は安心して外に出せない。1マイクロ以上の所に毎日通わせている。母親の精神的ストレスは、子どもも受ける。精神的ストレス低減には除染が必要。除染は来年になるという。国で仮置き場を設定し、除染を早くすすめて、数字が下がることなくしては、避難している家庭の人も安心して戻ってこれない。残っている私たちが環境をきちんとするようにがんばる。

福島市在住、福島市の弁護士だが、一市民として発言する。福島市内で5歳の長男とともにいる。夫婦とも東京出身で、仕事の関係で平成21年に福島に来た。母子を避難させたが、4月中旬に福島に戻した。県外避難の支援があっても自主避難はしない。長男の幼稚園の運動会は体育館だ。週末は県外や猪苗代行ける時以外は戸外へ出ない。線量が高いところのものは食べさせていない。水道水は飲ませない。子どもをかかえる人は苦渋の選択をしている。子どもが低線量被ばくすることを望んでいない。弁護士会の提言には、私が言って入ったものもある。実現することを望む。

福島市出身で市内在住の弁護士。子どもは、一人が年長でもう一人は来年年少に入る。長男の幼稚園では、去年の4月から夏休み明けの9月までに引っ越しする人が多く、お別れの贈り物や手紙を毎週持って帰ってきていた。近くの子がどんどん引っ越して、今年も年少は少なく、幼稚園のクラス数が減った。運動は屋内で、市内体育館で運動会。園庭の除染はやったが30分しか出ない。今年も運動会は体育館。それが福島の幼稚園では一般的。風が強い時はできるだけ外に出さない。転んで手がついたり、花をつんだりしたら、よく洗う。会津など連れて行っている。七夕で短冊に、「放射線がなくなって外で遊べますように」と多くの園児が書いている。県外の人に聞かせたい。長男は、七夕の短冊に、母親に「放射線なくなるように」と「縄跳びできるように」のどっちを書くか相談して、縄跳びなら自分で努力すればできることだからそうしたら、と言われて、縄跳びにした。国、政治が、除染をしなければいけない。子どもが短冊にそういうことを書かないように早くして欲しい。

安全安心アクション in 郡山。今回の9月の郡山市議会に、請願を出して、全会一致で採択された。請願の内容は、支援法に関して小中学生対象で屋内運動場、屋内プールの設置を求める意見書を国に提出させるもの。市議会の皆さんにお礼。屋内施設の充実が大事で、請願書では小中学生に限定したが、ニーズに沿った屋内運動施設を、障がい者や未就学児にも必要だ。満足のいく屋内運動施設要求と保養関連の充実を求める。私は子どもが学校に通っているので、学童世代しか分からなかったが、未就学だと、子どもだけ保養に出すわけにはいかないので、保養休暇が欲しいとのニーズがある。小中学校、部活動単位、クラス単位での保養で、保養もれがないようにして欲しい。何度も行っているお母さんがいる一方、行けない子もいる、そうした格差が出ないようにしなければ。NHKETV特集でのウクライナの実態を見て、次世代の子どもの安全を考えて欲しい。
(郡山市議会請願第32号「原子力事故による子ども・被災者支援法」に関する意見書の提出を求める請願書)
「原子力事故による子ども・被災者支援法」に関する意見書
相原しの衆議院議員。神奈川選出で、消費税反対で、国民の生活が第一。神奈川にも心配している人がいる。せいいっぱいかんばる。

森まさ子参議院議員。福島県選出で、この法律の提出の代表者で、全政党で提出できた。提出して全会一致で成立することは多いが、この法律は歴史上はじめて、全政党で提出したものだ。昨年8月に原案をつくり、今年6月成立。各党の思いがつまっている。この法律がなくなても、書いてあることは、政策をつくって予算をつくればできるのに政府がしないから、国会議員としてこの法律をつくった。内閣が無視することは許されない。まだ法律の中身が施行されていないから、毎週超党派で集まって、省庁との交渉をやっている。国会から政府、内閣にステージが移った。健康調査でも、週末避難支援でも、お金、予算をつけるのは内閣。大きな声を集めて国にぶつけていただきたい。

南相馬のひばり地区復旧復興協議会。南相馬のひばり地区、原町区在住で、賠償の件につき、状況説明をした。私は全部で今500世帯1500ADRの書き方教室をボランティアで行った。第四弾までやっていて、年末に第1弾のが出てくる。緊急時避難準備区域は終期が8月末、東電としては8月末ですと言い始めた、文科省で今まで決めていたし資源エネルギー庁はおかしい。そのことを懇談会で聞いても誰も答えてくれない。終期をいつ誰が決めたのか。誰も答えないのは残念。このへんでしっかり今後とも取り組んでいきたい。教室で教えていて気付いた。父親は住んでいて母子は外に住んでいる際の子どものケアが大切だ。父親を返して、ということで1年半過ぎて、母子が帰らざるを得ない。放射能が高い所に帰したくないという葛藤が今の現状。
(ブログ編集者注:この件につき、ご存じない方は、原発被災者弁護団のインターネット上に弁護士による説明がありますので、ご覧ください)

福島市在住で、私は高校生の子どもがいる。被災者支援法には、高校生に対しても取り入れて欲しい。中学高校では、部活動、そして高校では勉強もあって保養になかなか行けない。高校生に対して学習の心配ないようにしないといけない。高校生ではインターハイ目指している子もいる。クラス単位、学年単位で1ヵ月合宿するようなことを提案する。サッカー部の子たちは、呼吸で内部被ばくしてホールボディカウンターで3割が高い値になっていることを、国会議員に知って欲しい。人道的でない。予算がどうのこうの言うなら復興予算も精査して、除染の費用とともに、子どもたちにお金を使って命を救って欲しい。学校の活動として教頭先生は、マラソン大会など311日以前の活動に戻したいというが、校庭は0.30.6マイクロシーベルトまで除染しても周辺はされていない。カリキュラム本位でやることに関し、福島では適用できないと国が言って欲しい。昨年311日に高校生で、県外に出ている子どもたちの医療をみてほしい。もちろん県民全部に必要だが。

Foeの満田。福島に住んでいる子の保養、温泉プロジェクトについて報告する。私たちは子どもふくしま、渡利の子どもを守る会、20ミリ撤回、避難設定など活動し、去年108日に渡利で国と市の説明会があった際、国と市は渡利を特定避難緩衝地域には指定しないとして、5時間やりとりが続いた。その時から、避難政策の見直しを国に求めていたが、これは動かないと思い、わたり土湯ぽかぽかプロジェクトを、手作りプロジェクトとして行った。延べ2200人の親子を土湯に。夜に堰を切ったようにストレスや不安を語る。民間にできる保養には限度がある。やってつくづく分かった。週末保養できるのは一部の人。福島市、郡山市、福島県が、低線量被ばくを避けるために、保養をするよう、自治体が支援法を学んで支援法を活用するようにお願いしたい。

双葉町の井戸川町長。意図的に騒がしくしている。無視されたら困るから。一番大事なことは、幻想をいだかされ、それをもとに判断してしまうこと。シナリオに沿って議論するのは、おまかせ民主主義だ。式次第はこうだと事務局をつくって、皆さんが誘導される。これが県内の実情。除染すれば住めるというが逆で、まず逃げる。そして時間をかけて除染だ。大臣に、こういう状況で除染しても、白い所を除染しても他はしないのではだめで、区画整理して元に戻したした後でないと除染はできないと言った。健康被害に関しては、昨年3月に副知事に、あなたがたは子どもたちから訴えられると言った。累積線量ではなく事故の瞬間から、遺伝子が変わってしまう。除染、中間貯蔵施設に、徹底的に反対ではない。普通の山の谷間を埋めて30年、人形峠のウラン残土撤去の裁判記録を見れば、廃棄物が自然に溶け込んでいるし、裁判は負けている。町長は言うことを聞かないと言うが、違う。国が聞かないのだ。

伊達市富野小学校宍戸校長。教育新聞を配布したので見て欲しい。富野小学校は伊達市
の小さな学校。インターネットで動画を出している。6月の移動教室に参加したことの教育的意義は記事に書いた。教育現場に身を置くものとして、子どもたちの声を伝えることが使命と考える。子どもは小さければ小さいほど環境適応能力に優れている。朝、登校の際、全ての子どもがガラスバッジをつけているが、3年生の子がしていないので、「今日ガラスバッジは?」と聞いたら「忘れちゃった」とのこと。子どもたちの安全のために忘れ物をしても戻らないことを原則としているので、「今日くらいいいよ」と言ったが、子どもは「父母に心配かけるから、戻ってくる」と、真剣なまなざし、必死な声で言ったのを忘れない。5月末に南会津で合宿をして、フィールドワークをしたが、「校長先生、本当に草むらに寝転がっていいんですか」と真剣に聞く。「ここは大丈夫だから」と言うと「わーい、やったー、ばんざい」。子どもたちがこんなに日頃気をつけていたんだ、小さな心を痛め、家族のこと思っているんだと。学校ごとの移動教室の機会は大事で、校長は皆さんの要望待ってるので、PTAを通して要望して欲しい。

郡山市議会高橋隆雄議員。東京電力福島第一原子力発電所事故放射能対策特別委員会委員長をやっているが、内容は検討中・議論中でコメントは差し支える。支援法を勉強しに来た。支援法はおかしい。加害者が被害者を支援するのはおかしい。どうしたらいいのか、変えられたら変えたい。郡山で除染がすすまないので、中間貯蔵施設を早くつくって欲しいと、個人的にも周りからも言われている。全天候型運動施設を健康を守るために欲しい、つくってくれという話は、前から思っていた。行政だけでなく民間と運動しながらつくっていきたい。

南相馬市選出の高野光二県議会議員。おばんでございます。小高から出馬当選。支援法を国会議員が超党派でつくってくれて中身もありがたい。これからどういうふうに魂を入れ込むか。私の所は、子どもたちがほとんど避難している。学校は20%しか戻ってない。原発から30キロの原町で、50%は避難している。親が毎週行き来している。高速道路無料化9月いっぱいを延長したが、これを延長して欲しい。毎週帰っているのだから。あとは、支援法では、賠償とか災害救助法とか福島特措法とかあるが対処されていない、被災地の子どもが学校で勉強する環境ないという点に取り組んで欲しい。子どもが学べる環境を。一日も早く元の生活と環境を。

たなか一正南相馬市議。おばんでございます。7万の市民が昨年3月1万人になり、町中まっくら。家は警戒区域から2キロ。かろうじて避難していない。市内を見つめた。4月下旬、避難していた人が戻って2万人に回復。病院が機能していないので南相馬市内の病院を入院できるようにして欲しいと言った。9月には4万戻り、今年109日に4万、市外18千、転出5千。出ているのはほとんどが若い世代。帰ってこないと未来はない。市外アンケートでは、「放射能こわい」、「働く場所ない」、「小児科医いない」という回答。現在、仕事で別居も多い。教育施設の除染があっても家庭の除染は進んでいない。市内警戒区域以外の除染は23年かかる。市内で線量が低い所に鉛の鉄板を入れて、災害復興住宅をつくる必要がある。原発があるために南に抜ける道路が寸断されたままで、交通の便悪く、常磐道もあと2年かかり、大手企業が参入しない。

いわき市議会佐藤かずよし議員。いわき市には、双葉8町村から避難されていて、いわき市からも8千人が避難しており、原発収束の最前線で5千人が常駐しており、中通りとは違う。支援法については、市議会定例会で援護法をつくってほしいと、国と国会に提出した。福島県民全員に年2回健康診断、健康管理手帳配布、疾病したら医療費無料、その他社会保障について、昨年12月意見書を出した。621日に援護法できた。森議員も言ったが、超党派でできたが、復興庁はブログでみても遅い。県民からの声や、双葉8町村で市民の意見を集約したい。13条の健康診断と医療の問題について、福島の県民健康管理調査は何だ、法的根拠がなく、法定受託でもない。これで、子どもの健康を守れるのか。毎日新聞のスクープで、事前秘密会議の事実も分かった。意見を出していき、各自治体でこういう集まり開いて県民の声出そう。

10月19日保養と移動教室の拡充を求める院内集会開催

「復興予算を被災地へ! 福島の子どもたちに笑顔を~保養と移動教室の拡充を求める院内集会~」

 東京電力福島第1発電所事故から1年半ー。福島の子どもたちはのびのびと屋外遊びができず、いまだに不自由な日常を送っています。自治体や民間団体主催の保養プログラムなどが実施されていますが、保護者の意識の違いや情報格差もあり、参加できる子どもの人数は推計で1割程度、。公平かつ十分な機会が確保されているとは言えません。
 そこで、今も福島にとどまっている子どもたちが最善の教育を受ける権利を守り、学校のクラスを一時的にまるごと県外に移す「移動教室」を実践している伊達市の教育長と校長先生にもご参加いただき、取り組みの意義をご報告いただきます。被災地のためになるより良い政策に、きちんと復興予算が充てられるよう声をあげていきましょう。

日時 10月19日(金)13時~14時40分
場所 参議院議員会館B107会議室(千代田区永田町2-2-1)

○ビデオ上映「移動教室で教育を変える~伊達市の挑戦」(10分)
○福島からの報告
 伊達市立富野小学校 宍戸仙助校長
 伊達市教育委員会   湯田健一教育長
 福島県内の保護者の声
○受け入れ団体の声
○文科省/復興庁/国会議員などから

主催 子ども被災者支援法市民会議・在住者支援班/避難者支援班
協力 311受入全国協議会/NPO法人地域交流センター
    NPO法人 OurPlanetTV

2012年10月12日金曜日

10月11日「子ども・被災者支援法」を育てる世話人会・勉強会第2回報告



1011日、「子ども・被災者支援法」を育てる世話人会・勉強会第2回が参議院議員会館内で開催された。出席者は、徳永エリ議員、谷岡郁子議員、森まさ子議員、秋野公造議員、紙智子議員、川田龍平議員、荒井広幸議員、復興庁、環境省、文科省、原子力規制庁、そしてオブザーバーとして発議議員秘書、市民会議の江口弁護士。(配布資料「県民健康管理調査実施状況2012/09/11」、「県民健康管理図説」)

議員:まず一つは、情報へのアクセスについて。モニタリングと医療。検査を受ける権利、そして自らのおかれている状況についての情報のアクセスの保障。それがどこを地域指定するかにも関わる。もう一つは、住民、被災者たちの意見を聞いて施策をつくるということについてが、どうなっているのか。

議員:基本となるデータをどう集めているか、復興庁が整理中と聞く。

復興庁:自主避難者数を、避難先自治体や県に聞いて調べつつあるが、精査が追いついていない。

議員:避難者を支援、サポートしている団体が情報を持っているのではないか。

復興庁:民間団体は自治体と連携をとっているところも多く、その分は分かっているが、全国に散らばっている人については難しい。

議員:被災者のニーズを聞く段取りはどうなるのか。

復興庁:意見を反映させると法律に書いてあるので、やり方はいろいろあるが、被災者の団体が集まる院内集会には、欠かさず出るし、土曜の日弁連の郡山イベントも必ず行く。

議員:来年度は、ここからやっていきたいという考えはあるのか。

復興庁:大きな要望があるのは何か整理中で、発議者の個別議員からの意見一覧(注:当ブログに寄せられた意見一覧含む)も参考にしている。移動支援、リフレッシュ、NPO支援が大きいのかなという感覚はある。

議員:福島地元の問題は、健康調査の情報、除染の仕方、モニタリングの情報の3つ。除染が全然すすんでいない。県民が、除染がどういうふうにすすんでいるか全く分からない。

環境省:健康調査の担当で、除染の担当ではないので分からない。

議員:除染とモニタリング、汚染拡散は3つで1つのパッケージ。モニタリングがあって、拡散防止があって、除染があると思うが、警戒区域内は危ないから国がやるというが、警戒区域は人がいないわけで、人が住んでいるところこそ重要なのに、本当にそれでいいのかどうか。女性や子どもが除染にかりだされている話も現実にある。

議員:人が住んでいる地域の被ばくが継続されている。子どもが住んでいるところから除染するという計画もたっていない。除染が最初手探りだったのはしょうがないが、そろそろ決めないと。水をかけて土をはぐ、ビニールシートで囲ってももれちゃう。それはもう分かっている。怪しいものからちゃんとしたものまで、除染技術ややり方について、情報がくるが、そういうものを環境省はちゃんと精査しているのか。ドラム缶に入れる、コンクリートに入れる、薬品を入れるなどいろいろあるが。

議員:除染は人が住んでいるところは自治体まかせだが、国としてはどうしているのか。

復興庁:年間20ミリシーベルト以上の高いところは国がやるはず。屋外8時間といった計算式に基づいて。

議員:それは世界水準ではない。チェルノブイリのやり方もある。日本独自の311以降に勝手に決めたもので、そのままそれが独り歩きしている状況。基本が全て違う。学校を再開するために文科省が無理やりつくった計算式で、どこにも法制化されていないが、それを今後もずっと使い続けるのか。

文科省:モニタリングの担当で学校の担当でないので、詳しくは……

議員:なぜ担当じゃないと、関連することも分からないのか。皆さん優秀なんだから、仕事をするうえでの関連やつながりがないと仕事にならないからやってください。子ども・被災者支援法の質疑の議事録も読んでないのは困る。2日しかないから読んでください。衆議院の質疑は逸脱したものがないとは言えないが、参議院の議事録はきちんとこの法律で意図したものについて、精査したうえでの説明がしてある。モニタリングも含めて、質疑があるので、それをおさえたうえで、やっていただきたい。

議員:福島県民以外の健康調査はどうするのか。

議員:福島県民で県外に避難している人はどうなるのか。

環境省:福島県民で県外に出ている人は、協力していただける医療機関にお願いすることになっていて、健康診査は県外で827か所、甲状腺は102(福島県のウェブサイト「県民健康管理調査」甲状腺検査(県外検査)の実施について)の医療機関が協力していただけると回答を受けている。宮城県、茨城県栃木県ではそれぞれの県で専門家による検討会をしていて、いずれの県でも特段の健康管理が必要ではないとの回答を得たと聞いている。国としても、現段階では特段必要ではないと思っている。

議員:指定地域は決まっていないが、法律で指定された地域は健康診査をすることになっていて、県外はしないなどと先走っていると法と抵触する。

環境省:誤解を招く言い方になったが、県で独自に子ども被災者支援法ができる前からやっていた検討会での結果だ。

議員:専門家は何をもって専門家なのか。各県の専門委員のリストを出してくれ。

環境省:自治体と相談して出せるところは出したい。自治体によって非公開でやっているところもある。

議員:モニタリングもそうだが、しっかりやらないといけないが、そこにある量なのか、どれだけ被ばくしているのかではかるのか。どさくさまぎれでつくってきたものに準拠している。チェルノブイリと比較することができない。チェルノブイリでは科学的な検証ができるようにしている。日本の年間20ミリは、空間線量から暫定的な計算式で出している。5ミリ以上の放射線管理区域で働いている人は必ず健康管理必要で、一般の住民はいらないと言ってしまうのは、政府として国として大きな矛盾になっていることを理解しているのか。年間20ミリというと、放射能が扱う作業者は通常年間505年間で100というマックス、放射線の防御含めて訓練されている専門家でそう。実際事故までの東京電力もそうやっていた。そういう状況になっているのに、一般の人は大丈夫と専門家が言った。今までの法律と全く別体系になっている。国が、制度・システムとしてぐちゃぐちゃでいいのか。それを整理しないと。今、モニタリングで何を調べているのか。

文科省:モニタリングは、空間線量。マイクロシーベルトパーアワー。土壌はベクレルパーキログラムで出している。

議員:拡充する用意はあるか。

文科省:モニタリング計画を年度ごとに決めいる。

議員:概算要求はどうなっているか。
文科省:規制庁準備室で予算要求している。従来のモニタリングを拡充する方針だが、この法律に基づいて拡充するというふうになっていたかは分からない。

議員:ベースはモニタリングなので、この法律にも使われるということを意識してやっていただきたい。子どもと題している法律で、ストロンチウムのベータ線は骨に入る、そうしたことを学習して欲しいが、そのへんの対応はするのか。細かいメッシュでないと、最終的に各個人が決定していくための情報にならない。もう一つ、今のモニタリングポストは実際より12割低く出ていると市民団体が言っているし新聞にもそう報道されている。

文科省:モニタリングポストの周辺の装置で遮蔽効果あるのではないか、ということで、撤去している。今年中に工事して回収していく。

議員:福島県は基金を活用して健康調査をするが、県に自主性を認めているというのは、きれいごと。これは法定受託事務という概念がなければいけない。国の責任による事故なので、国の責任でやる。単年度に限らないので基金にしている。このことを国はマスコミにも説明していない。おかげで、福島民報、福島民友も正確に説明できていない。根拠を県民に言っていないからだ。県民健康調査の根拠法はどこですか。福島特措法ではなく、子ども・被災者支援法ですよ。それをマスコミに説明していない。

議員:法律は国が責任もつこと、国が指定地域を決めることを求めている。福島県は第一があるから基金をつくっているけれども、他県について国はまだやっていない。各県が言っているというのは関係なく、国がやらないといけないという法律のたてつけになっている。自治体がどうというのは全く関係ない話。

議員:現実との乖離をなくす法律をつくったのだから、まず県がやることと説明するマスコミ報道は間違っていることになる。

議員:厚労省の食品の基準値以外、311のどさくさで決めたことを何も変えていない。ボタンの掛け違いを、掛け直すためにこの法律をつくった。だから自治体は関係ない。

環境省:誤解を招いた。子ども・被災者支援法ができる前の話で、今後どうするかは、基本方針が決まってそれに対してどうするか、ということ。

議員:そうするとまた1年遅れるでしょう。復興予算が別に使われているでしょう。財務省が動いて再査定するなら、予算要求してないととれないでしょう。

環境省:甲状腺の調査について、他の箇所との比較調査を3か所やるが、場所はまだ決まっていない。

議員:福島県では35万人にガラスバッチが行きとどいた。各自治体に手をあげさせた。こんなことやったらモルモットにされるだけとのPTAもあって、やっていない学校がある。そうなると県も金を流さない。根拠は大丈夫だとか大丈夫じゃないとかいう発想だけ。早期発見早期予防のためにやっている。「線量が低いから大丈夫だ」と言う時、その基準自体も問題だが、そういう問題ではなく、1020年と続けていく話。それなのに、半年や1年やってやめるということになっている。安心のためにやっているという簡単な話ではない。医学的な継続性のために、福島医大も含めて、町村ごと学校ごとのガラスバッジについて、国から指針を出さないといけない。それから、ホールボディ―カウンターを早く買って配れ。優先順位が違っている。買ってもランニングコストを削っている。平田村にあるひらた中央病院は、ホールボディ―カウンターが有料だ。南相馬市立総合病院は無料。これは医療行為で点数化しているけど、ちゃんと出さないとだめ。ホールボディカウンターなんて無料にしなきゃ。

議員:ゲノム検査やるというが、これは何のためにやるのか。200人くらいにお金をかけて。

環境省:遺伝子に影響があるかどうかが関心高い。エコチル調査で、遺伝子を調べてもらえないかとも言われている。

議員:たった200人のゲノム調査をやってたくさんの被害者には何になるのか。やるなら2万人にしなきゃ意味がない。免疫異常や遺伝子異常は1人千円で、血を一滴とればできる。チェルノブイリでやっている。それをやればいいのに、その予算で子ども全員についてできるのに。

議員:科学調査としてはおもしろいかもしれないが、うちの子が遺伝子調査あるかどうかがまず重要で、全員できるのだ。なぜそれをしないのか。とんちんかん。政府は何も分かってないと表明しているようなもの。

議員:法律に基づく健康調査はこれから検討がはじまるのか。

議員:620日に通った法律だから、概算要求出しても、そこから組み替えなかったのはあなたがたのサボタージュ。5ミリより高いところで設定するわけはない。空間線量の5ミリで加工したものではない5ミリだ。遺伝子検査キットがあるからそれをやればいい。ゲノム調査をやるというのは関係ない。細野さんはだまされている。モニタリングもこの法律との関係で、この法律にふさわしいようなものにしないと。

環境省:全く検討していないのではなく、何分どのくらいの額という積算が正直分からないので、財務省には事項要求。

議員:790億円は福島だけには積んだけど特措法で、県外には使えない。柔軟な動きができないなら、この法律用に別途基金が必要ではないか。

復興庁:そういうことも含めて事項要求。

議員:甲状腺の健康調査は、以前は県外避難している人が好意で検査した結果を、山下さんの仕様・指示に基づいたものでも福島県立医大は受け取らなかった。協力病院はデータとして受け取ってもらえるのか。

環境省:そういうことも含めて……

議員:予算が足りないから保護者にデータ渡さないとも聞いたが、どうなっている。セカンドオピニオンとれないような加工されたデータしか情報公開しても出てこない。ぼやかした。情報公開しないと本人にデータ出ないころ自体おかしい。自己決定するのがこの法律なのに、その情報がきていない。

環境省:セカンドオピニオン、サードオピニオンを必ずしも否定しているわけではない。

谷岡:A2とかいう判定だけ持って行ってセカンドオピニオンとかありえない。5ミリ以上がA2だというが、3ミリが10個あったらどうする。

環境省:必ずABでやるのではなく、C判定になるかもしれない。

谷岡:福島県立医大の鈴木検査部長が、3ミリ10個でもA2と言っている。画像がないし、何個あるか分からないから、セカンドオピニオンを聞きにいけないじゃないですか。

議員:セカンドオピニオンと言っても、医学的に正確に議論しないといけない。ABは複数の医師で決めている。県が全部握っている特措法が問題。

議員:基金はつかみ金。県が問題なら国がやらないと。

環境省:現時点では法定受託事務ではなく、健康調査の法的根拠はない。

議員:だから健康調査法案を出している。そうした実施法をつくらないといけない。高いハードルをつくることになる。誠実にやってくれということを言っていく。

環境省:もう一度福島県に話す。いずれにしてももう一度県と話す。

議員:ゲノムは研究、遺伝子は検査の問題。甲状腺以外も検査すべきことがあるのではないか。簡単な検査が出てきている。ゲノムをやっちゃいけないと言っているわけではない。きちんと整理して欲しい。

議員:尿検査や血液検査は基本。それがないのは信じられない。

環境省:子どもの血液検査やるかは……

議員:子どもの健康検査は通常はやらない。放射線の影響があるからやるのだ。血液検査ならいくらでも何カ月以内に全部できるのに、甲状腺検査に2年待ってなどとやっている。

環境省:血液検査で何を調べるのか。遺伝子検査は何の検査か。不勉強で分からない。

議員:チェルノブイリのデータを勉強すべき。この法律で対象にしている疾病、放射性物質によるもの、すでにあるのもが悪化した、生活の変化でなったもの。それも含めて検査でしょう。

議員:一般の健康診査に対して、今、何を上乗せしているのか。

環境省:大人は白血球を追加。通常は学校の検査で血液検査はやっていない。

谷岡:なぜ子どもが感受性高いのにやらないのか。大人と子どもの検査項目を次回までに出してください。子どもを重視するということで考えていただけないか。その方向で私たちも予算をとれるようがんばる。議事録読んでください。

環境省:子どもさんからそこまで血液とることは、大きな議論になるかと思うので、専門家をまじえて。
議員:チェルノブイリは事故2ヶ月後の血液を冷凍保存していて、何があってどういう影響あるかで、サプリメントや予防薬を開発してきた。私たちもそれをやらないと子どもたちを救えない。放射性物質による体の変化のメカニズムを解明しないといけない。

環境省:県民調査には委員に環境省からも加わっていて、技術的な協力もしている。

議員:海のモニタリングは来年度どうなっている。河川とか。

環境省:高い放射性物質が出たという話があれば、やるようにしている。1キロくらいのメッシュでやっている。海だと船出さないといけないので大変だ。

議員:民間の船使ってやっていいというところもあるのに、予算がつかないからできないと言われている。

議員:どれくらい自分たちが危険だと感じるのか感じないのか。影響が確認できないものは、自己決定していただく。残った方はリスク軽減、出て行った人は生活を成り立たせる。
身体の中は健康検査で。外と中が分かってはじめて決定できる。今はゆさぶられている状態。判断基準をはっきりしましょうよ。来年度の予算できちんと要求するために、データをきちんとこの法律が使えるような形で出す。総合的に見直して、ボタンの掛け違いをかけなおす。自己決定のベースをつくること。ものさしがないと、主観で怖いの怖くないのではなくデータに基づいてやる。概算要求でもボタンの掛け違いのままのもあると思う。私たちも協力するから。

議員:空間線量だけでなく下水の汚泥など自治体が出している情報を吸い上げて、降下物もあるからきちんと。

議員:繰り返しになるが、モニタリングがあって、拡散防止、人々が住む環境の除染。これをパッケージで。

議員:正式にホットスポットとして認められている地域について一覧を出すように。

議員:次回は、除染についてやりたい。